ここ2年くらいで面白かった本とか
ブログの見出しとか書き方とか忘れちゃったので、そのまま書きます。
とりあえず小説から
【三体】
多分、2021年あたりに読んだ本です。中国のsf小説を読むのは初めてでしたが、というか今までほとんどsf小説なんて読んだことありませんでしたが三体のおかげでsfの魅力に気づけました。文系で高校の頃に物理未履修の私でも専門用語が出てきても楽しめましたし、何より研究者ってかっこいいと思えました。この本がどれほどインパクトがあったかといいますと、この本をきっかけに物理の参考書を買って勉強したほどインパクトがありました。シリーズ本なのでストーリーも濃密でこの3,4年ほどの読んだ本の中で一番面白かったです。
【折りたたみ北京】
【月の光】
中国sf面白い!ってなって図書館で借りて読んでた本です。アンソロジーなのでお気に入りの作家が見つかるといいですね。個人的には月の光に収録されていた始皇帝の休日がお気に入りです。
【AI 2041】
この見た目で実は小説。実用書的な要素も兼ね備えていますが。先ほどのアンソロジーにも登場する作家とグーグル中国の元CEOによる2041年におおよそ実現可能だと考えられている技術をストーリー仕立てで読める本です。AI関連の勉強をしているので、かなり面白かったです。
【コード・オブ・ザループ】
年末に読みましたが三体以来の衝撃でした。日本人が書いたとも思えないくらい日本人が出てこないsfです。あやとりはします。読んでるとMGSをプレイしているみたいな感覚でした。ページの最後の方に参考文献が記載されていたのですが、作者の知識量がとんでもなくて驚きました。ハリウッドで映画化やドラマ化しそう。してほしい。疫病と文化がテーマです。
【自由研究には向かない殺人】
【優等生は探偵に向かない】
二冊シリーズ本で三冊目が訳されているのを待ってますが今年読んだ本です。ミステリー作品ですがかなりライトチックに書かれていて暫く本が読めなかった時期にリハビリとして読むと非常に読みやすかった。ミステリーというよりかはアドベンチャーミステリー?完全に造語ですが。
【向日葵の咲かない夏】
youtubeで見てる人がとにかくおススメしていたので読んでみると見事に騙されたミステリー小説。ロートレック荘殺人事件くらい騙されました。
10冊くらいかけるかなと思ったけど、面白かった本だけピックアップすると思ったほどいけませんでした。
以下、読んで面白かったけど感想を書くほど覚えてない本。
【星を継ぐもの】
話の内容忘れたけど三体以降に有名なsfたくさん読んでみようということで読み漁った中で面白かったの。
【華氏451度】
本を燃やす世界観の話だった気がする。これもsfで面白かった。というか表紙がカッコいい。
【サブカルの想像力は資本主義を超えるのか】
早稲田大学の文化構想学部の講義を本にしたもの。アニメや映画から社会学観点で考えるのがおもしろかった。多分人気講義。
【学問としての教育学】
現象学から教育学の理想的な在り方を目指すみたいな内容だったけど話忘れちゃった。
おしまい
久しぶりに AIとか
そういえば2,3年ほど前にブログを書いていたなとふと思い出したらログインできたので。
3日坊主とまではいきませんでしたが途中で書くのをやめてしまいますよね。昔の書いていたブログを見返すと恥ずかしいのであまり読みたくないですが、読書の備忘録とかは便利そうです。
AIとの対話は楽しいですね。高度な議論もできますし。
ネットで公開されていたプロンプトに少し手を加えて賢そうであほなbot
地政学 中国
地政学最終回です。
近年、飛躍的に成長し先進国から最も警戒されている国です。そんな中国はどのような戦略をとっているのか地政学的に見ていきましょう。
中国という国は、海に面していながらも歴史的にランドパワー国家でした。中国の脅威は、紀元前から北の遊牧民族でありそれらに対抗するためにランドパワーにならざるを得なくなりました。また第一次世界大戦では、シーパワー国家の米英日、北からランドパワー国家のロシアに攻め込まれ、はちゃめちゃになってしまいます。
しかし、ソ連崩壊後にアメリカも軍縮やテロなどによって二大大国が一気に力を失います。その隙をついて中国は海軍に力を入れ始めました。
そんな中国が今どのような戦略を練っているのでしょうか。
一つは一帯一路構想です。
中国が海と陸の両方に新たなシルクロードを作ろうと計画しているのです。中国が様々な国に莫大な投資をする代わりに、一帯一路を実現するというものです。
また、莫大な投資をして借金を返せなくなった国には、港を明け渡せと要求し中国海軍の停泊できる港を増やしています。実際、スリランカなどは中国に港を奪われています。
さらに、マラッカ海峡をおさえることでここを通る石油のタンカー船を差し押さえることができます。マラッカ海峡などの極度に幅が狭く、貿易に重要な場所を地政学ではチョークポイントといいます。
もう一つが、中国によって進められている第一列島線、第二列島線というものです。結論から言うと、中国はこの政策によってアジアの征服を目論んでいます。
図の赤い線の中国に近いほうが、第一列島線、遠いほうが第二列島線です。このエリアからアメリカの軍を追い出すことで、アジアの支配を確立しようとしています。
第一次列島線を支配するためには図のオレンジの丸の部分を支配する必要があります。(グアムは関係ないです)このオレンジの丸の部分を支配するために邪魔になってくるのが、図の青い部分の尖閣諸島と台湾です。そのため、中国はしきりに尖閣諸島の領土の一部と主張し、台湾は中国だ!と声高に主張しているのです。
このように危険にあふれている中国に対抗するにはどうすればいいのでしょうか。それには、中国の弱点を知る必要があります。
中国には、近隣諸国に敵が多いというのが弱点です。インド、ベトナム、日本、ロシア。。。と味方が少ないのが現状です。ですので、アジア諸国で連携して、中国のアジア支配を防ぐというのがベストだと思われます。
以上で4日間にわたる地政学の記事を終わります。なかなか長かったですが、いいアウトプットになりました。
地政学の本はまだまだあるので、また読んでいこうと思います。
地政学 日本編
地政学の記事を国別に分割すると、記事の話題稼ぎになると気づいたただの怠け者です。
今回はわれらが母国、日本について書いていこうと思います。
日本という国は地理的上非常に恵まれた国にあります。もちろん島国であるというのも大きなメリットなのですが、下の地図を見てみると分かるように中国とロシアが海に進出するのをちょうど阻むような、ものすごく邪魔な位置にあるのが日本です。
そして、アメリカからすると中国やロシアに牽制するのに最適な場所となるのです。
そして日本の必殺技はといえば・・・ありません!!
日本は明治の時に薩摩藩のシーパワーと長州藩のランドパワー国家が混合しあってできた国です。今でこそ、アメリカの仲間なのでシーパワー国家ですが、第二次に負けるまではどっちう数の国でした。
なので、ランドパワー国家のソ連、シーパワー国家の英米に喧嘩をうってコテンパンにやられてしまいました(笑)
そして今、どのような外交政策がすすめられているかというとダイヤモンド構想です。かっこいいですね
これは、日本、インド、オーストラリア、ハワイの4ヵ国が中国の太平洋進出を阻むというものです。
中国は明日の記事で書きますが、一帯一路構想、真珠の首飾りというような必殺技を持ってます。アメリカはこれを恐れて様々な政策を展開しますが、そのうちの一つがこのダイヤモンド構想です。
コロナが終わってから、世界情勢はどう変化するのか楽しみですね(笑)
僕自身は、日本が中国やロシア側につくとどうなるのかなと気になったりもします。
地政学 ロシア編
昨日の続きです。今日はロシアを見ていこうと思います。
ロシアの必殺技はハートランド!!
地図を見ると分かるのですが、ロシアは北に北極海があり船は氷に邪魔されて航行することができません。そのためロシアは北からの敵が存在せず、南に侵略することだけを考えればいいのです。そして、この寒くて広大な土地のことをハートランドといいます。
しかし、もちろんデメリットもあります。寒いために港が冬になると凍ってしまい機能しなくなるのです。そのため、ロシアは何百年と不凍港をもとめて南下政策を繰り広げてきました。それを阻むイギリスとのグレートゲームが今でも続いています。
それがクリミア戦争だったり、アフガニスタン侵攻、日露戦争でした。イギリスはことあるごとにこれを防ぎ、互いににらみ合っています。
また、日本とロシアの問題ですがアメリカからすると日露、日中、日韓といった国は互いにもめていたほうが都合がいいのです。日本がランドパワー国家の中国やロシアの仲間入りしてしまうと、困るのはアメリカです。
さらに近年注目されているのは、地球温暖化の影響で北極海の氷が解けてきているのです。これによってロシアは北極海を航行できシーパワー国家に転換することが可能になります。この転換に英米は警戒しています。
地政学 アメリカ、イギリス編
地政学に関する本を読んだので、国ごとに分けて少しづつ書いていきたいと思います。まだ読み終わってないですが今読んでいる本はこれです~
みんな大好き、漫画で分かる。ほとんど漫画はないですけどイラストが多くて文字も大きく、言葉も平易なので非常に分かりやすいです。
<アメリカ>
アメリカはマハンというおっちゃんがいました。彼は、「歴史上、海を制する者は世界を制するのだ!!」と考える必殺技シーパワーを放ちました。
その時のアメリカはゴールドラッシュ中、近隣のイギリス領カナダやロシア領アラスカからの侵略に備えるために守る必要がありますが、アメリカ西部にあるロッキー山脈が東から西への移動を阻みます。そのためアメリカは東海岸から西海岸へ船で移動する必要に迫られたのです。
当初のルートは2つでした。赤色のカリブ・パナマ間ルート、これは鉄道に乗り換える必要があるため割高でした。そして青色のドレーク海峡ルートは、流氷などの公開中のリスクがありました。そのため、あらたに開拓されたルートが緑色の喜望峰・マラッカ・上海ルートです。
このルートを通るためには、日本の開国が不可欠なためペリーが黒船に乗ってやってきたのです。
また、アメリカは日露戦争後の日本のシーパワーの影響力を警戒しました。そのため、日本に対する軍縮を行い太平洋の領土保全を確立したのです。
そして、アメリカは太平洋上にどんどん軍事拠点を設置し、シーパワー帝国となったのです。
戦後、スパイクマンという新たなおっちゃんが出てきました。彼は、ユーラシア大陸の縁(=リムランド)を制するとユーラシア大陸を制する→世界を制する と主張しました。これがリムランド論です。画像の編集がひどくて申し訳ないです(笑)図の黄色い部分ですね
現在のアメリカは、このシーパワーとリムランドに基づいて外交政策を行っています。リムランドに出てくる中国やロシアを警戒するために、沖縄やグアムに軍事拠点を置いています。これがアメリカの必殺技シーパワーとリムランドです
<イギリス>
あの大英帝国です。イギリスは島国ですので他のヨーロッパ諸国と大きく外交政策などが変わってきます。そんなイギリスの必殺技を紹介したいと思います。
その名はオフショア・バランシング
なかなかカッコいいですね
この考えを理解する前に一つ前提とする考えがあります。ヨーロッパをユーラシア大陸の半島であると考えます。このように考えることで、半島のメリット、デメリットが出てきます。
半島なので、メリットは海に出やすいということですが、裏を返せばデメリットととして、逃げ場がないということです。つまり、もしヨーロッパの付け根の部分が征服されてしまうと、逃げ場がないヨーロッパ諸国は全土を統一されてしまう脅威があるのです。ヨーロッパの統一がされるとイギリスに向かってくる可能性があるので、イギリスもそれを避けたいです。
そのため、半島の付け根、つまりバルト三国をドイツとロシアの緩衝地帯として支配させないようにする外交政策を行うのです。この外交政策が、オフショア・バランシングです。イギリスはお得意の外交政策によって、戦争を乗り越えてきました。
ちなみにオフショアは沖合というような意味で、「沖合からヨーロッパの均衡を保つ」といったような意味ですね
しかし、そんなイギリスにも危機が迫ります。それがロシアによるシベリア鉄道の完成です。この鉄道によってロシアはイギリスがリムランドに持っていた植民地、インドや上海、香港に進出できるようになったのです。この危機を防ぐために結ばれたのが、日英同盟です。
このように世界史とつなげて地政学を見てみると非常に面白いですね。次回もまた、別の国を書いていきます。
connecting dots
ここ数か月、頭ではわかっていたが心から共感した言葉が「connecting dots」点と点がつながる、というスティーブ・ジョブズの言葉です。もちろん、この言葉の意図することも昔から知っていましたが、最近は本気で共感しています。
というのも、本を読んでいると偉大な数学者やノーベル賞受賞者といった人たちの新たな発見というのは往々にして違う分野の学習したものと結びついて発見するというパターンが当たり前になっているからです。
例えば、フェルマーの最終定理は物理学といったものからアプローチしたりと、アイデアやひらめきというものは、どうも急に天から降ってくるというよりも、星と星が星座を作るように似ている気がします。
クリエイティブな人になるには、クリエイティブになる練習をするのではなく、様々な学問を勉強し、多くの人と出会い、経験をしていくというのが一番の近道だと思います。
「connecting dots」自分のモットーにしていきたいと思います。