駄文

ただの大学生です。書きたくなったら適当に書きます。

ファンタジー談義 2

続く第二回は、先ほど挙げた必要条件について詳しく見ていきたいと思います。

① 宗教・神話がある

 これは、ハイファンタジーにおいては絶対必要だろ!っていうものですね。中世、一般的には5世紀から15世紀がモデルであることが多いので宗教の必要性は不可欠です。例えば、ゲームオブスローンズだと七神正教、古の神々、光の王、溺神、数多の顔を持つ神。。。といったようにウェスタロスだけでもたくさんあります。数多の神はブレーヴォスですが。また、エラゴンにおいても邪教のような存在も見受けられます。日本人は宗教になじみがないですが、中世ヨーロッパをモデルにしたハイファンタジーでは、存在していて当然といった雰囲気です。

また神話については、指輪物語の作者トールキンが詳細に描写しています。もともとオックスフォードで神話学、文献学をおさめた彼にとっては、そこらの小説よりはずっと設定や世界観の厚みがあります。

 

② 歴史のストーリーがある

 これは神話の部分と少しかぶるかもしれませんが、本来は物語において私たちが読んでいるのは数千年の歴史の中のごく一部です。それまでにあった出来事や神話などを物語中に含ませることで、さらに物語に厚みが出ます。小説ウィッチャーでは、章が変わるごとに架空の本の引用がされます。こうすることで、昔の人々はある対象についてどのように見ていたか、その事件の詳細のヒントになったりします。さらにウィッチャーでは家系図がより重要になってくるので歴史を組み込むことは必須条件です。

またトールキンは、指輪物語の世界を一から構築させました。世界の創造からの物語があり、シルマリルの物語はもちろん。ホビット指輪物語、そしてその後と物語を現代の私たちにまで続けていきました。

ゲームオブスローンズでは、ロバートが狂王を倒したところから始まり、見始めたときはリアナ?ターガリエン?バリスタン?となりますが、それも歴史の一部を私たちは見ているのにすぎません。

最近のゲームにおいてもそうですが、世界観の説明なしにいきなりその世界に放り込まれることがあります。これをあまり好まない人もいるそうですが、私はこれはこれでありだと思います。また、世界観を理解したら再度プレイや視聴、読むことができますし。

 

③ 移動手段は馬

 これは、ハイファンタジーではお決まりです。車なんてものはありません。たまに魔法で瞬間移動する輩が現れますが、基本は馬が望ましいです。さらに馬に草を食べさせたり、水を飲ませるために水辺を探すといったような描写があると、「おおぉ、ファンタジーをわかってるな」となります。もちろん、エラゴンのようにドラゴンで移動することで行動範囲が一気に広がり、世界を大きく広げることができますが、あれも最初のほうは基本、馬で移動していました。

 

続きはまた明日にしたいと思います。いいテーマを見つけたので、分割していきます(笑)